管理職になる際のテクニック

管理職は職場の業務内容やそれに携わる人員を調整し、円滑に事業を進めるリーダー的役割を担います。
社会的な役割が大きい介護の仕事では、管理職の役割も比例的に大きくなるために大変やりがいがある一方、給与面などの待遇も良く、将来的に管理職を志す人も決して少なくはありません。
しかし、管理職に昇進したり転職することで問題が生じる場合があるので、注意しておく必要があります。
管理職となることで生じる問題の多くは、トップダウン的な構造によって生じる気持ちのずれが原因であることが多いようです。
即ち、管理職は利用者や職員のためを思って仕事の調整を行っても、「現場の状況がわかっていない」「勝手にシフトを入れられた」「待遇改善をはかってくれない」といった不満を招きやすい職種だと言えます。
こうした不満を抱かれないようにするためには、とにかく職員と緊密なコミュニケーションを取ることが重要です。
さらにちょっとしたテクニックとして、実際の現場で介護に関する知識やスキルを簡単に示しておくと、それだけで現場に対する不見識を批判される芽を摘んでおくことができます。
加えて、自分のことを支持してくれる味方となる人材をつくっておくことも重要です。
この場合、単なるイエスマンではなく、悪い点も指摘してもらえるような間柄になるよう心がけましょう。
心のケアも重要になる介護の現場において、職員の馴れ合いは介護の質を低下させる恐れがあります。