改善能力を問われる介護業界での管理職

職場における様々な業務の調整を行うのが、管理職の役割です。
従って管理職の業務は多岐にわたりますが、介護の現場においても管理職に求められる業務は非常に多く存在します。
働きやすい介護施設かどうかは管理職の働きに大きく由来するため、これから介護施設で働こうと考えている介護士は管理職の資質にまで気を配れば、長く働き続けられる職場かどうか見分けることができ、自らも管理職へキャリアアップすることも可能です。
では管理職のどのような点に着目すれば、その資質を問うことができるのでしょうか。
管理職にとって重要とされる能力は、調整能力・説明能力・文章力など様々ですが、取り分け大事なのが「改善能力」です。
介護のあり方は利用者や介護士で千差万別あるため、絶対的な正解は存在しないと言えます。
そのため状況に合わせる調整能力とともに、利用者や介護士に適合しなかった内容を改めていく力が必要になってきます。
例えば、レクリエーションでストレスが発散する人もいれば、逆に作業を課すことでストレスが軽減される人もいます。
最初はそうした性質を見出すことができず、間違った対応をしてしまうかもしれませんが、それを素直に誤りだと認め、それぞれの状況に合わせてレクリエーションと作業をより良い頻度で行うようにするのです。
そうすれば介護施設内における利用者と介護士のストレスを、上手くコントロールすることができるようになります。
それぞれの状況に適合しない対応に固執して改善をはからない管理職は、介護サービスの質を著しく低下させてしまう存在になりかねないので注意が必要です。